Kei Hayashi Official Website

君の音が

時代遅れの電波塔が
突き刺す空は曇ったままで
晴れることはないような気がしていた

明けない夜が無いというなら
落ちない陽も無いということだと
理屈で期待を覆い隠してさ

バリケードのように構えた皮肉も
それは軽々と飛び越えてきた

降るかわからない雨に怯えて
傘を差して歩いてた僕は
宝石を散りばめたような
星空を見落としてきた
巡るめくるめく日々の彩りに
目を逸らしてた僕に届いた
君の音が響いたんだ
その日から傘はもう捨てたよ

声にならない言葉は増えて
伝えきれない気持ちは増えて
零れ落ちた感情は流れていく

蒸発して消えるだけだったそいつを
君のその両手が掬ってくれたんだ

来るかわからない終末の日よりも
君と生きる今日に意味があるよ
空席のまま忘れていた
心の奥 埋めてくもの
“巡り会うため生まれた”だなんて
言えるほど強くはないけど
君の音が響いたんだ
その日からすべて変わってくよ

遠回りしてきたけど
今この場所が僕の全てだから

降るかわからない雨なんかよりも
来るかわからない終末よりも
ただ信じたいものがあるよ
信じられるものがあるよ

遥か彼方霞んでた幻は
澄み渡り実像を結んだ
まだ手は届かなくたって
足は動く 鼓動は続く
巡るめくるめく日々の彩りに
もう二度と目を逸らさぬように
君の音が鳴り止まぬように

君の音が鳴り止まぬように


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※使用の際は必ずFAQをお読みください

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